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【ゲーム感想】デイヴ・ザ・ダイバー

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昼は海で魚を獲り、夜は獲った魚で寿司屋を営むアドベンチャーゲーム

昼のアクションパートでは、海に潜り銛で魚を捕まえる。
捕まえられる魚の総重量や海にいられる時間には限度があり、程よいところで船に帰ることになる。
夜の寿司屋パートでは、捕まえた魚を寿司の材料としてお客さんに提供し、売り上げに応じてお金がもらえる。
もらったお金で重量上限や酸素上限、潜ることのできる深さなどが強化でき、この繰り返しによってより深いところに潜り、単価の高い魚を捕まえてより高い売り上げを目指すことになる。

上記のサイクルが基本ではあるものの、このゲームはストーリーがしっかりしている。経過日数やクエストの進捗によってストーリーが進んでいき、ストーリーのクリアを目指すのがこのゲームのメインの目標になっている。

それ以外にも、銛以外の武器の開発・強化、寿司以外の料理の解放、魚の養殖、米や野菜の栽培など様々な要素があり、ストーリーの進行とともに徐々に解放されるようになっている。

プレイ時間

14時間ほど。ストーリーは5章開始までプレイ。

良かった点

キャッチーな世界観

海に魚を獲りに行ってその魚で寿司屋を経営するという設定が斬新で面白い。
キャラクターも一癖ある感じで妙なシュールさを醸し出している。
癖のあるキャラクターたちの要望に渋々付き合ってあげている主人公もまたよい。

しっかりしたストーリー

ストーリーがしっかりしており、先に進みたいという動機付けがうまくなされている。
最後までプレイ出来てはいないが、正式リリース段階ではサイドも含めて20時間以上は遊べるボリュームのストーリーが楽しめる。

新要素追加のタイミングと豊富さ

実はこのゲームは魚を獲って寿司屋で売る以外のコンテンツが多いが、このコンテンツの解放タイミングが絶妙で、ゲームの寿命を最大限伸ばしていると感じた。実際、ゲームの中盤になっても畑などの新コンテンツが解放されて驚いた。

気になった点

魚を獲るのに飽きる

最初は面白いのだが、海の中のアクション面での体験がずっと同じなので飽きる。
潜るたびに海の形が変わるローグライク的な要素もあるが、体験はあまり変わらないので少し新鮮な気持ちになる程度。
もう少し海の中のアクション面での要素追加が多いと飽きが来るのも遅くなるように感じた。

ストーリーを進めることに寄ったゲーム進行

どちらかというとストーリーを進めることに重きを置いたゲームなので
海に潜って寿司屋経営をして…を繰り返してローグライク的な遊びをしたい人の期待とは少し違うゲーム性なのが気になった。

総評

全体的にクオリティが高く、幅広い人が遊びやすいマイルドなゲーム性。
ストーリーにハマれないと飽きがくるのが早い可能性はあるが、海で魚を獲り寿司屋で売るという新しい体験ができる作品。

【個人的評価】89