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自分だけの軍隊を率いて、戦争や交易をしたりしながら中世の箱庭世界を自由に生きることができるストラテジー・アクションRPG。
主人公は小さな傭兵団の団長となり、まずは傭兵団を大きくすることが目標となる。ある程度軍の規模が大きくなったら貴族に取り入ったり、特定の国に肩入れしたりして、国同士の争いに関わったりすることもできる。大きな部隊を任されるようになれば、何百何千という兵士を指揮することができ、攻城戦なども楽しめる。
このゲームは主に移動パートと戦闘パートに分かれており、移動パートでは世界が縮小されたマップをゲーム内時間をかけて移動する。移動パートで山賊などにぶつかると戦闘パートに移行し、原寸大マップで部隊同士が向かい合い戦闘が始まる。
戦闘システムはリアルタイムアクションでありながら、自分の兵を指揮する戦略的には要素も加わっている。兵種ごとに編成を組むことができ、ただ真正面からぶつかるだけでなく、戦略的に攻めることも時には必要となる。
プレイ時間
14時間ほど。部隊をある程度大きくして、国所属になったあたりまで。
良かった点
部隊を大きくしていくのが楽しい
最初は戦闘力の低い新兵を雇って戦うが、戦闘を重ねるごとにより強い兵種に進化させることが可能で、より強い兵種を揃えていくのが楽しかった。
新兵だけでは山賊に勝つのも難しいが、ある程度育てれば正規兵でないと相手にならないくらい強くなるので、成長の実感があってよかった。また、新兵を雇うだけでなくある程度強い傭兵をまとまった数で雇ったり、戦った相手の兵士を捕虜にして自分の兵士にしたりもでき、どうやって自分の部隊を大きくしていくか考えるのが楽しかった。
迫力のある戦闘パート
最初こそ数人対数人の戦闘でただの小競り合いのように見えるが、ある程度兵士が多くなってくると何十人対何十人の戦闘になるため、かなり迫力のある戦闘が楽しめる。プレイヤーも戦闘に参加することは可能だが、俯瞰して指揮しているだけでもテンションが上がる。
攻城戦にもなると、兵器を使って城の門を破壊したり、何百もの兵が一気に城の中に攻め込んだりして見ているだけでも楽しかった。
気になった点
戦闘でのプレイヤー自身の操作の難しさ
先述の通り戦闘パートでプレイヤー自身も戦えるのだが、操作がかなり難しい。
基本は馬に乗っていることが多かったが、馬に乗りながらすれ違いざまに剣を振ったり、矢を当てたりするのが至難の業だった。
プレイヤー自身の攻撃力が特に高いわけではないので、自分が戦うメリットがあまりないなと感じた。
中盤以降に何をしていいか分からなくなった
ある程度部隊の規模が大きくなると、国に所属することができるようになるが、そのあたりから何をすればいいか分からなくなった。
- 部隊をさらに大きくしたいが頭打ち感が出てきた
- 所属している国と戦争状態になっている国の兵士を襲うことができるが足が速すぎて追いつけない
- 戦争している国の町を襲うには戦力が足りない
このあたりの誘導がもう少し丁寧だとより長く遊べたなと感じた。
説明不足な点が多い
洋ゲーらしいといえばそうなのだが、細かい点で説明不足を感じるところが多かった。
- 部隊の速度がどうすれば上がるのか
- 部隊の積載量がどうすれば上がるのか(馬をどれくらい持てばいいのか)
- 戦闘での指揮の操作方法
- 捕虜を抱えておいた方がいいのかどうか
- 次に何を目指せばいいのか
総評
中盤以降の頭打ち感や、細かい部分で不親切な部分はあったものの、一度始めると数時間はあっという間に経ってしまう謎の中毒性があった。
何百もの兵士が入り乱れる戦争が見たい方、中世の世界観でのロールプレイを体験したい方にはおすすめできる作品。
【個人的評価】88