少しシリアスな雰囲気の、生活シミュレーション要素を取り入れたRPG。
本作はオーソドックスなアクションRPGに生活シミュレーション要素が取り入れられており、自分の畑に種を植えて収穫、出荷したり、家畜を飼ったり釣りをしたりすることもできる。またクラフトで戦闘に役立つアイテムを作ったり、収穫した野菜などから料理を作ることも可能。
戦闘はリアルタイムバトルで、攻撃ボタンで通常攻撃を行いながらたまにスキルを使用する形。
ゲームを進めるにつれ様々なジョブが解放されていくため、敵によってジョブを切り替えることで戦闘を有利に進めることができる。
上記の要素がありながら世界観、ストーリーがしっかり作られており、様々なキャラクターと出会いながら世界の成り立ちと災厄の真相に迫っていく。
プレイ時間
7時間ほど。第三話Aの途中までプレイ。
良かった点
世界観、キャラクター
世界観は雰囲気があり、もっと知りたいと思えるようになっていてよかった。
キャラクターも見た目も含めて魅力的なキャラクターが多く、よりストーリーを進めたいと思えるようになっていた。
ロードの速さ
Steam版でのプレイだがめちゃくちゃ早かった。
長くてストレスを感じるような箇所はなかったように思う。
気になった点
グラフィック
Nintendo Switch基準で作られているからだろうが、グラフィックの質はよいとは思えなかった。世界観がより美麗なグラフィックが合う世界観だったので、粗さが目立ってしまっているように感じた。キャラクターに関しても2Dグラフィックは綺麗だが、3Dモデルのクオリティがそこまで高くないためキャラクターの魅力が半減していたように思う。
戦闘システム
基本的にやることが攻撃ボタン連打、たまにスキル使用、敵によってジョブチェンジなのだが、防御や回避がほぼ存在しないためアクション要素を期待すると戦闘自体はかなりつまらなく感じた。
また殴られる前提にしては被ダメージが大きく、基本魔法職で遠距離攻撃をしていないとすぐ回復が足りなくなって非常にストレスだった。
これならターン制コマンドバトルの方がまだ戦略性があってよかったように思う。
このゲームは結構戦闘しないといけない場面が多いため、これをつまらないと感じてしまうとかなりゲームを続けるのが難しそうだなと思った。
生活シミュレーション要素のかみ合ってなさ
結局はストーリーを進めるのがメインのゲームなのだが、そこと生活シミュレーション要素がかみ合っていないように感じた。
畑、畜産、料理にしろ結局は回復アイテムとお金の入手手段でしかなく、ストーリーがシリアスなのも相まって、生活シミュレーションをしている気分にはなれなかった。
面倒くさい戦闘のために畑で野菜を育てて回復アイテムを作らないといけない、もしくはストーリーを進めて畑を拡張するために面倒くさい戦闘をしないといけない、みたいな形になりがちなのかなと思った。
総評
世界観、キャラクター、ストーリーは悪くない。
ただ7時間弱でプレイをやめてしまった理由はほとんど戦闘のつまらなさにあったかなと感じた。その戦闘をうまく攻略する方法が畑などから回復アイテムを作ること、という点にさらに面白さを感じなくなってしまった。
上記は個人的な感想であるため、上記の戦闘や生活シミュレーションが楽しいと思える人はおすすめできるゲームではある。
体験版もあるため興味がある人は一度プレイしてみてもいいかもしれない。
【個人的評価】81
