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【ゲーム感想】トライアングルストラテジー

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戦乱の世を重厚なストーリーで描く、HD-2DのタクティクスRPG

基本的にはストーリーを読み進める→戦闘の繰り返しで進んでいく。
一番の特徴としては道中、信念の天秤によってストーリーの分岐が行われること。
主人公たちが何かの選択に迫られたとき、仲間たちの投票によってどの選択をするかを決めることになる。仲間の説得は主人公の説得によってある程度はコントロールできるが、主人公の信念パラメータによってコントロールしやすさが変わるようになっている。

戦闘はオーソドックスなタクティカルコンバット形式。
キャラクターのカスタマイズ性はあまり高くないが、使用できるキャラ数は多い。

グラフィックはHD-2Dできれいな表現がなされている。
またカメラも360度回すことが可能。

プレイ時間

50時間ほど。2週プレイ。全分岐を回るなら+30時間くらいは必要かも?

良かった点

ストーリー全般

話の続きが見たいから先に進めたい、と思うくらいストーリーが面白かった。
戦乱の世をどう切り抜けるか、キャラクター同士の信念のぶつかり合いなど常に先が気になるようになっており、2週目以降も違う分岐を見たいと思えるようになっていた。

信念の天秤について

仲間たちの投票(主人公は含まず)によってストーリーが分岐するのが斬新で面白いと思った。
また、多数決で重要なものごとを決めるのが本当に良い方法なのかどうかということについて、かなり考えさせられた。

気になった点

主要以外のキャラクターについて

信念の天秤の投票権を持つ主要7キャラクター以外のキャラクターは逸話と呼ばれるサイドストーリー的なもので仲間になるが、この逸話の内容が少し薄く愛着を持つのが難しかった。
使用できるキャラクターの半分以上が逸話キャラクターのため、少しもったいなく感じた。

サブストーリーについて

ストーリーパートには読まないと進まないメインストーリーと、読まなくても進むことができるサブストーリーが存在するがこれを分けている意味が薄いと感じた。
サブストーリー自体がそこまで長いわけでもないし、全体マップでいちいちサブストーリーを選ぶ必要があるのでそこが億劫に感じた。

想定バトルについて

酒場で想定バトルと呼ばれるメインストーリー以外のバトルを楽しむことができるのだが、報酬もない闘技場的なものだと思っていたら、経験値や素材アイテムが多く入手できるおいしい場所だった。
2週目に行くまで気付かなかったので、これありきでのレベル設定じゃない方がよいのでは…と思ってしまった。(メインストーリーの推奨レベルがどおりで高いと思った)

総評

気になった点を多かったが、細かい点なのでそこまで気にしなくてもいいかも。
戦乱の世の国盗り合戦のような舞台のストーリーが好きな人、タクティクスRPGが好きな人にはおすすめできる作品。

【個人的評価】90